ルー・デュモン
仲田晃司。大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱いた青年は、1995年、頼るつてもなく単身渡仏。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年7月7日、ブルゴーニュの地にルー・デュモンを設立しました。
仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。
仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」が生まれました。
「ワインを通じてアジアの架け橋になれればと願っています」という仲田さん。現在ルー・デュモンのワインは、日本、韓国、台湾、中国、香港、シンガポールといったアジア諸国を中心に販売されています。
2008年8月、ジュヴレ・シャンベルタン村に念願の自社カーヴを取得しました。
ボジョレー・ヌーヴォー
ルー・デュモンのボージョレ・ヌーヴォー、19年目のリリースです。
畑は「Saint Vérand」村近郊の、樹齢約70~95年の計10の古樹単一区画群より。「ガメイは、完熟させてはじめて、その真価を発揮します。そのためにはどうしてもヴィエイユ・ヴィーニュでなければなりません」が仲田さんの信念。しかも標高が400mととりわけ高く、「熟成がゆっくり進みます。開花日から予想される今年の収穫開始時期は9月10日頃ですが、僕はさらに5日間程度、ぶどうの完熟を待つつもりです」。
「今年は低温多雨が続いておりますが、高台区画で風通しがとても良いため畑の状態は良好です。また、開花期の低温によってかつてないほど多くのクリュール(花ぶるい)が発生したため、大部分のぶどうがミルランダージュ(非常に凝縮した小粒のぶどう)になりました。そのため今後の天候次第では濃厚で素晴らしい品質のヌーヴォーになると思います」。
「年に1度のお祝いだからこそ」-現代美術家ジェラール・ピュヴィスの特製ラベル、重厚ビン「レジェンド・アンティーク」の使用等、パッケージデザインにもこだわります。
★ シスト表土で花崗岩質と砂質土壌。樹齢約70~95年のVV
★ 実質ビオロジックのリュット・レゾネ栽培
★ 収量約50hl/ha。手摘み収穫時、運搬前、発酵前の3回選果
★ セメントタンクにて6日間のマセラシオン・カルボニック
★ シャサン社製「グラン・ファン」等の樽で熟成の予定
★ 澱引き時に粗目の珪藻土フィルターを使用
★ ノンフィルターでの瓶詰め時に、最小限のSO2を添加(インポーターさん資料から抜粋)