フランソワーズ・ベデル
フランソワーズ・ベデルがもともとビオディナミをはじめたきっかけは、息子ヴァンサンの病気でした。現代的な薬はまったく効かず深く悩み続けた末、最後に出会ったホメオパシー(同毒療法)によって完治しました。「世界の見方が変わりました。それで、ぶどうにも同じことがいえるのではないかと考えるようになり、やがてビオディナミに出会いました」。
そのヴァンサンもツィント・ユンブレヒトやシャトー・ド・モンテリーでのビオディナミ修行を終え、今日母と力を合わせてシャンパン造りに情熱を注いでいます。
ルロワ女史やルフレーヴ女史と日々情報交換しているフランソワーズは、彼女たちの主催するビオディナミ実践団体「BIODYVIN」に、シャンパーニュの生産者として初めて加入が認められました。
真のビオディナミストとして驚異的なまでに畑に手を尽くす彼らこそ「求道者」の名にふさわしく、その結晶たる彼らのシャンパンは、魂がしびれるほどの感動作であります。
ディ、”ヴァン・スクレ”
ピノムニエ90%、ピノノワール5%、シャルドネ5%。樹齢30~70年のVV。現在販売中のものは、2010年産100%。20%を樽発酵・樽熟成。8年間以上瓶熟成。ドザージュは約8.5g/l。「ディ、ヴァン・スクレ」は「ワインよ、あなたの秘密を教えておくれ」(=ワインは飲んだら秘密が分かる)の意。ラベルには、カーテンが左右に開いて、ヴェールに包まれた秘密が明らかになる様子が表現されています。