フランソワーズ・ベデル
フランソワーズ・ベデルがもともとビオディナミをはじめたきっかけは、息子ヴァンサンの病気でした。現代的な薬はまったく効かず深く悩み続けた末、最後に出会ったホメオパシー(同毒療法)によって完治しました。「世界の見方が変わりました。それで、ぶどうにも同じことがいえるのではないかと考えるようになり、やがてビオディナミに出会いました」。
そのヴァンサンもツィント・ユンブレヒトやシャトー・ド・モンテリーでのビオディナミ修行を終え、今日母と力を合わせてシャンパン造りに情熱を注いでいます。
ルロワ女史やルフレーヴ女史と日々情報交換しているフランソワーズは、彼女たちの主催するビオディナミ実践団体「BIODYVIN」に、シャンパーニュの生産者として初めて加入が認められました。
真のビオディナミストとして驚異的なまでに畑に手を尽くす彼らこそ「求道者」の名にふさわしく、その結晶たる彼らのシャンパンは、魂がしびれるほどの感動作であります。
オリジネル
「オリジネル」は「もともとの」という意味の形容詞で、その名詞形「origine」は、「生まれ」「起源」「原点」を表します。後半の「Elle」は英語の「She」で、フランソワーズ・ベデル女史を指しています。この作品は、その名「彼女の原点」が示す通り、メゾン・フランソワーズ・ベデルのテロワール、オリジンを表現することを目的としており、各ぶどう品種のブレンド比率(ピノムニエ75%、シャルドネ15~20%、ピノノワール5~10%)が、メゾンの植樹面積比率とほぼ同じになっています。樹齢は25~60年。現在販売中のものは、2011年産80%、2010年産20%、2009年産20%のブレンド。5%を樽発酵&熟成。ドザージュは9.85g/l。