レミ・ルロワ
シャンパーニュ地方の南部、シャブリに近いコート・デ・バールの若手生産者。トロワ市の東南約50㎞に位置する住民200人ほどの小さな村ムルヴィルにドメーヌはあります。トータル9 ha を所有し、父の代からネゴシアンにブドウを販売してきました。レミが「畑の男」と評する父は、休日も畑に出て生き生きとした姿で土やブドウの樹に接しており、子供のころからそんな父の背中を追ってブドウ栽培の手伝いをしていました。
そしてアヴィ―ズのブドウ栽培学校に通った後、父の範疇ではなかった醸造にも興味を持ちはじめ、ボルドー大学で醸造科のディプロムを2006年に取得しました。ルイ・ロデレールとヴエット・エ・ソルベで修業した後、2008年に父の元に戻り、2009年から自身のシャンパーニュ造りを始めました。現在は生活を成り立たせるため、ネゴシアンにブドウを販売しながら、一部の区画だけ(2014年は約3 ha 分)で自身のキュヴェを仕込んでいます。
今後納得のいく収穫が得られるごとに、徐々にその割合を増やしていく予定で、単一区画、単一収穫年のキュヴェを造るべく準備中です。特に台地に位置する「メール・シュール・モン(山の上の海)」という名の区画は、まさに小山が海のように連なる場所で、日差しを存分に受け、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネのほか、ピノ・ブランも混植されています。
ブリュット・ナチュール
ピノ・ノワール65%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ5%。2022年ベース(リザーヴワイン15%)ドザージュなし。
仄かにピンクがかったやや濃い黄色。熟したりんごやコンフィチュール、フランボワーズ、みかん、ミラベルなどの果実に、蜂蜜、シュクレフィレやナッツの芳ばしさが重なり、さらに白い花を想わせる優しく甘やかな香りが調和します。華やさと気品を兼ね備えた、エレガントな印象を受けます。まろやかな口当たりで、繊細な泡とともに新鮮なりんごをかじったような小気味よい酸が、豊かな果実味を支えながら、大きく膨らみます。泡は次第に溶け込みように馴染み、コンテチーズを想わせる旨味やナッツの風味、乳酸的なまろやかさが折り重なります。そこへ仄かな塩味がアクセントを添え、味わいに奥行きと複雑性さを与えながら、長く余韻へと続きます。ノン・ドザージュならではのピュアな果実味がストレートに表現されつつ、旨みとコクもしっかりと感じられる辛口の仕上がりです。(インポーターさん資料から抜粋)


