ドメーヌ・ランドロン
ナントの周辺―大西洋とアンジュ峡谷の間に位置するミュスカデは、「ミュスカデ」「ミュスカデ・セーヴル・エ・メイヌ」「ミュスカデ・コート・ド・グランリュー」「ミュスカデ・コトー・ド・ラ・ロワール」の4つのアペラシオンを含む。ランドロンは、このアペラシオンの中心地ナントから南東15kmの、ラ・エ・ブアスィェール村にある。
親子代々のブドウ栽培者であるランドロン家は、ベルナールとジョゼフの兄弟が「シャトー・ド・ラ・カリズィエール」と「ドメーヌ・ド・ラ・ルーヴェトリー」のふたつの異なったドメーヌを共同で運営している。二人はともにテロワール狂でワインへの深い愛情に満ちたワインの理解者であり、低い剪定で収量を抑え土地の特性をとらえた各キュヴェを造っている。
第二次大戦後、ジョゼフの父親と叔父にあたるピエールとジュリアンが3haの土地を購入し開墾、ブドウ樹を植えた所から始まる。その後20年は機材や技術の現代化に伴い発展するが、それと同時に馬での耕作はトラクターや噴霧器による薬剤防除、そして除草剤の散布に変わる。1967年にピエールとジュリアンが袂を分かち、1979年にジョゼフが父のピエールと新しくドメーヌを開始、新しい畑も購入、1980~1981年に元詰めと輸出を始め1988年には4~5カ国のヨーロッパ諸国に輸出するようになる。1990年にピエールが引退しジョゼフが当主となる。
1987年に除草剤による影響でブドウ樹が生理的に変調を来し同年除草剤の使用を中止、改めて土の耕作を始めている。1999年より20haのブドウ畑をジョゼフの長年の夢だったビオロジック栽培に移行、2002年に初の認証となるエコセールを取得、2011年にはビオディナミの認証も取得している。
ヴァン・ムスー アトモスフェール ジョ・ランドロン (ミシェル・トルメー ラベル)
フォル・ブランシュ55%、ピノ・ノワール20%、シャルドネ25%。
植樹:1980年代~2000年代 位置:標高60~70m、平地
土壌:粘土砂質(フォルブランシュ)、砂礫土壌(ピノ・ノワール)
セメントタンクで10ヶ月間熟成 12ヶ月間の瓶内二次醗酵
杏子とアーモンドのニュアンスと、活力あるミネラル感。温暖化により、果実の糖度が上がりがちなので、近年は成熟の遅く酸の高いフォル・ブランシュ種の割合を増やしている。(インポーターさん資料から抜粋)