アルザス ピノ・ノワール リーブル・コム・レール 2020 750ml/カトリーヌ・リス

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カトリーヌ・リス


ストラスブールからボージュ山脈の山麓に沿って伸びる高速を40 ㎞ほど南西に下ったところに、les plus beaux villages de france(フランスの最 も美しい村)にも指定されているミッテルベルクハイム村がある。その村内にドメーヌを構える作り手ルカ・リフェルの建物の一部を間借りするかたちで現在カトリーヌ・リスのカーヴが存在する。 畑の総面積は2.5ha。ミッテルベルクハイムの南10㎞以内に15の区画が3つのコミューンにまたがり点在する。土壌はワインに厚みとふくよかさを与えるグレローズ(ピンクの砂岩)、そして硬質かつ真っ直ぐなミネラルを与えるシストブルー(青色片岩)の2つ異なるテロワールがあり、それぞれ特徴豊かなワインをつくりだす。畑の大部分が南向きの傾斜で日照量は多いが、平均の標高が400mと高い一段高い場所にあるため、ブドウは総じて晩熟傾向にある。気候は半大陸性気候で、冬は寒さが厳しく夏は暑く乾燥しやすい。だが、ボージュ山脈が西から来る大陸性気候を遮る壁の役割を果たし、寒さや雨を防ぐミクロクリマの役割を果たしている。

オーナーのカトリーヌは、ワイン好きの両親がドイツの国境に近いストラスブール郊外の村ゲルストハイムでレストランを経営しており、幼い頃からワインに接する機会に恵まれていた。その影響もあり、高校生の時にはすでにワインの世界で働くことに興味を持っていた。2003 年、ボーヌの醸造学校に2年間通い、BTS(醸造栽培上級技術者)の資格を取得。BTS就学中研修先として選んだシャンベルタンの作り手ジャン=ルイ・トラぺでビオディナミに興味を持つ。その後2005年にディジョン大学で醸造学を2年学びDO(フランス国家認定醸造技師)の資格を取得。卒業後、サンテミ リオン、ジゴンダス、南アフリカ、ニュージーランドなどワイナリーを転々と滞在しながら異なる地域のワインを学んだ。
2008 年秋、当時トラぺでの研修中に知り合ったアルザスの作り手マルク・クレイデンヴァイスの息子アントワーヌから、シャプティエのアルザスワインプロジェクトの話を持ちかけられる。シャプティエがワイナリーの責任者を探しているという話をアントワーヌから聞き、彼の紹介を通じて2009 年1 月、彼女はシャプティエのアルザス担当責任者となる。この時すでに独立願望があったカトリーヌは、シャプティエで働きながら同時に自らのワイナリーの立上げ準備を着々と行い、2011年の冬、ついに総面積1.5haの畑の借り入れに成功する。借り入れた当時は、シャプティエ側の引 き留めもあり、二足のわらじで責任者を継続する予定であったが、最終的に辞退し、2012 年1月から現在のドメーヌをスタートする。2013 年に新たに1ha の畑を借り入れ現在に至る。

肉体的重労働が必要とされるヴィニョロンの世界で、カトリーヌは現在2.5haの畑を女手ひとつで管理している。彼女は、幼い頃に誤って機械に腕が挟まり左腕を失うという身体的な不自由を負っているが、そのハンデをものともせずに、持ち前の明るさとガッツで男に勝る仕事をどんどんこなす。彼女のモットーは「できるだけ手を掛けずに、よりナチュラルに!」で、DOの国家資格を取った頭脳明晰なエノローグの顔を持つ一方、つくり上げるワインはエノローグの理論とは全く対極にあるビオディナミや自然派ワインの方にベクトルが傾く。また、レストランの家系で育った彼女は、ワインだけではなく料理の腕も定評があり、その繊細なセンスはワインの味わいにも生かされている。 趣味はバトミントンとキノコ狩り。現在は忙しくて時間が全くないが、本来は色々な国へ旅行することも大好きなのだそうだ。ちなみに、ヴィニョロンではなくもし違う職業を選んでいたとしたら、通訳になりたかったとのこと。


アルザス ピノ・ノワール リーブル・コム・レール


カトリーヌ曰く、2020 年は前年よりもふくよかで太陽を感じる味わいに仕上がっているとのこと。彼女曰く、2020 年は前年とほぼ同様に猛暑の年であったが、2019 年は暑さが 7 月までで 8 月は比較的涼しかったのに対し、2020 年は 8 月も暑かったという若干の違いがあり、その気候の差が前年よりもリッチな味わいを作り出しているとのこと。ブドウはタンニンを多く含んでいたので前年とは逆に抽出を抑え、マセラシオンは 10 日間と短めに切り上げた。出来上がったワインは、確かに前年よりも力強く果実味にコクを感じるが、全体的に酒質は柔らかく滑らかで、極めつけはキュートな酸が良い演出をしているからなのだろう、果実味と酸のバランスが超絶妙!最初にカトリーヌから 2020 年は暑い年のワインに仕上がったという前情報を聞いていたので、試飲する前は瓶熟必須の濃厚なワインを覚悟していたのだが、いざ試飲してみると果実味が艶やかで、口に広がるミネラルの旨味とキュートな酸の伸びがあまりにも心地良く、思わずスピットせずそのまま飲み込んでしまいたくなる衝動に駆られる!価格が数倍以上するブルゴーニュワインを軽く凌駕するクオリティーの高いワインだ!

ピノ・ノワール。収穫日は9月8日、9日と前年よりも2週間早い!収量は豊作で40 hL/ha!Eichhoffen村の所有である畑は0.5haあり、村が畑を管理する若い生産者を公募し、それに見事に当選したリスが2019年から委託管理することとなった!ワイン名は「風のように自由になる」という意味があり、ラベルのデザインには、公募当選に多大なる貢献を果たしたワイン生産者フィリップ・モレの趣味であるハングライダーが感謝の意を込めて描かれている!SO2無添加!ノンフィルター!

ダークチェリー、野イチゴのジャムなど熟した赤い果実や、シャクヤクの花の香り。ワインは艶やかかつコクのある果実味が染み入るように滑らかで、キュートな酸、滋味深いミネラル、繊細なタンニンの収斂味とのバランスが超絶妙!(インポーターさん資料から抜粋)

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