ローラン・バーンワルト
1960年代にコルマールの南にある小さな村、オべルモルシュビールで創業。
現当主のステファンは、80年代に父の後を継ぎ栽培をバイオダイナミクスに転換、醸造においてはクラシカルな方法を採用しておりましたが、クリスチャン・ビネーと出会い2007年から自然派ワイン造りに取り組んでいます。
2010年にはジャンマルク・ブリニョが、彼のブドウでワインを仕込んだことから、亜硫酸無添加のワインを主として造るようになっており、2011年にはアンフォラを使ったワインも造るなど、とても挑戦的な生産者です。
リースリング・ナチュール
2022年の情報です。
リースリング。ダイレクトプレス。コンクリートタンクで22ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。黄プラムや黄梅、アプリコット、早生みかん、蜂蜜レモン、黄柑橘のマーマレードといった果実に、ヨーグルトを想わせる柔らかな乳酸香、シュクレフィレの芳ばしさ、リースリングらしい軽いペトロール香や火打石のニュアンスが加わります。口当たりは優しく円みがあり、引き締まったリンゴ酸がメリハリをつけながら全体を支えています。緻密で爽快感のある果実の風味には、旨みや乳酸由来のまろやかさが溶け込み、しなやかに広がります。喉をすっと通り抜ける清らかさがありながら、口中には満足感のある果実味が長く留まり、時折感じられる塩味がアクセントを与えます。さらにビターカラメルやナツメグの風味が重なることで、コクと奥行きのある味わいが続きます。
2020年の情報です。
リースリング。ダイレクトプレスの後、ステンレスタンクで発酵。2021年3月に澱引きして、古いフードルで17ヶ月間の熟成。2023年8月瓶詰。
濃い黄色。熟した晩柑や日向夏、花の蜜、ローズマリーやオレガノなどのハーブ、黄柑橘のピールを想わせる爽やかな香りやほろ苦さ、火打石のニュアンスが伺えます。角の取れた滑らかな口当たり。それでいて、キリッと全体を引き締めるような張りのある酸が感じられ、ブレのない芯のしっかりとした印象を受けます。熟した柑橘の風味と酸、クチナシの花のようなふっくらとした円みのある華やかさが調和し、ハーブや柑橘ピールなどの清涼感がアクセントつけながら、口中を覆うように広がります。仄かに乳酸的なまろみが加わり、リースリングらしいキレのある酸や豊かな果実味に柔らかさを与えています。(インポーターさん資料から抜粋)