アンダース・フレデリック・スティーン
Foxy Foxy Nature Wild Lifeを立ち上げたジャンマルク・ブリニョとアンダース・フレデリック・スティーンは、2015年の醸造を最期にそれぞれが違う道を歩むことになりました。
目指すワインのスタイルや価格帯などが微妙に異なり、考えの差を埋めることが難しいとお互いが判断したためです。ジャンマルクは安い価格帯で多くの方々にとって親しみ易いものから、コアなファンが求める個性的なハイエンドモデルまでをいくつか造ることを提案していたのに対して、アンダースの考えは中間の価格帯で多くの人から受け入れられる、使い易いスタイルのワインを主体とすることでした。
アンダースは、「ジャンマルクは良い友人であり、ワイン造りについて沢山のことを教えてくれた恩人でもある。彼に対しては感謝の念に堪えない。」と述べています。
フェン・ア・ピース・オブ・ピンク・ライス・ペーパー・ヒッツ・ザ・グロウ・オブ・ア・シガレット
ローラン・バーンワルトのピノ・ノワールを使用。全房と除梗した葡萄を50%づつ使用しプレス。ファイバータンクで発酵させ2018年1月にスーティラージュ、古樽で熟成。2019年5月瓶詰め。
仄かにピンクがかった淡い煉瓦色。抜栓時は棗や赤い果実のドライフルーツ、ドライいちじく、仄かなカラメルの芳ばしさや黒糖、ラムレーズンなどの香りが感じられます。時間の経過で、さくらんぼや苺のコンポート、グレナデンなどの香りが引き立ち、芳ばしさやフュメ香はフルーツの印象に溶け込んでいきます。香りや風味はしっかりとしながらも、新鮮なりんごやザクロをかじったような引き締まった酸が感じられることで、口当たりは瑞々しささえ想わせる軽やかさでスムーズな飲み心地です。口中ではフレッシュ感を想わせる酸と香りに感じられる果実やフィーヌのような葡萄の果皮、甘栗のホクホクとした風味なども混ざりあい、それらが一体となった様子は複雑性やコク、奥行きを感じさせるミディアムな仕上がりです。(インポーターさん資料から抜粋)