ル・コルディエール・デ・ザンド(赤) 20120 750ml/ドメーヌ・フォン・シプレ

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ドメーヌ・フォン・シプレ


世界遺産に登録されている城塞都市カルカソンヌを東に30㎞ほど進んだ、ミネルヴォワとコルビエールの境目にある村エスカル。そこにドメーヌ・フォン・シプレがある。ブドウ畑は、ドメーヌのまわり一面を取り囲むように、南を背に標高の低い場所から小高い丘に沿ってテラス状に広がる。気候は地中海性気候で夏は暑く乾燥しやすいが、畑が北斜面にあるおかげで、年中風の通りが良く、ブドウは直射日光から守られる。また、石灰質の分厚い粘土層は、ブドウに細かいチョークのようなミネラルエキスを潤沢に与える。このドメーヌ周辺は、ワインの他にカルカソンヌの郷土料理に代表されるトマト風味のカスレや鴨のコンフィ、オリーブなどが有名。

ドメーヌの当主であるレティシアは、高校を卒業後1985年パリで美術商を目指し学んでいたが、一生の仕事ではないと判断した彼女は、美術商の道を諦め、1988年南の両親の下に戻り、彼らと共にカルカソンヌ郊外でシャンブル・ドット(民宿)を始める。当時、彼女の両親は祖父から引き継いだ畑5haを有しており、高校の教師をしていた父親がワインづくりを兼業していた。1998年、エスカル村にカーヴ付で7haのブドウ畑がまとまって売りに出ていたのを知った父親は、畑を買い替えることを決める。この時ワインづくりに興味を持ち始めた彼女は、同年カルカソンヌのワイン学校に通い始める。翌年の1999年にはドメーヌの丘の上の森を6ha開墾しブドウを新たに植え、着々とドメーヌ立上げの準備を整える。それから5年後の2004年、父親が教師の定年を迎えたのを機にシャトー・フォン・シプレを立ち上げ、彼女がオーナーとなる。2005年、彼女の夫であるシャソルネイ・デュ・スッドの共同管理者ロドルフ・ジャネジニを通じてフレデリック・コサールに初めて出会う。2010年、ドメーヌ経営とワイン造りに行き詰っていたレティシアだったが、フレッドのアドバイスを取り入れワイン造りを一新し、ワイナリー名もシャトーからドメーヌに変え新たな再スタートを切る。

オーナーのレティシアは、父親と夫であるシャソルネイ・デュ・スッドの共同管理者ロドルフと 3人で現在18haの畑を管理している。(繁忙期は季節労働者数名を雇う)ブドウ品種は、白ワイン用のブドウであるグルナッシュ・ブラン、ヴィオニエ、ルーサンヌ、そして赤ワイン用のブドウのシラー、グルナッシュ、カリニャン、サンソーがある。ワイン総生産量は630hL前後だが、その内の約半分はまだワイン農協に桶売りをしている。元々ドメーヌを立ち上げた時からBIOに興味があり畑も有機だったが、2005年にフレデリック・コサールと出会って以来、ヴ ァンナチュール、特に酵母無添加、SO2ゼロのワイン醸造に興味を持つ。2010年、フレッドのアドバイスによりドメーヌは見事な改革を遂げ、ワインのスタイルもカジュアルなものからより繊細でかつ重厚で高級感のあるものに変化させた。彼女の現在のモットーは「完熟したブドウでエレガントなワインをつくる!」こと。シンプルだが、南では殊更両立の難しい永遠のテーマを自らに課す。四六時中ワインのことばかり考えている、根っからのヴィニョロンだ。


ル・コルディエール・デ・ザンド(赤)


前年までコルビエールのアペラシオン申請をしていたが、フォン・シプレの愛飲家にアペラシオンを気にする人がいないほとんどいないため、2020 年から申請を止めて Vin de France にした。同時に、VdF にするとコルビエールが名乗れないため、トンチを効かせたロドルフが Le Corbieres の「b」を「d」に変え Le Cordieres des Andes(アンデス山脈)と言葉遊びのようにコルビエールに掛け新たに名前付けした!前回同様に、今回もマセラシオン終了後に、醸されたブドウをプレスする前のグルナッシュ、カリニャン、シラーのピュアなヴァン・ド・グートだけ 1200L 分それぞれタンクから抜いてアッサンブラージュし、その後 40hL の木桶タンクで熟成を行った。出来上がったワインは、前回同様にヴァン・ド・グートのみで仕込んだだけあり、アタックの酒質はとてもエレガントでアルコール度数 14%とは思えないしなやかさがある!だが、その後から長熟を予感させる優しいタンニンの収斂味、しょっぱいくらいのミネラルが余韻をしっかりと引き締め、飲みごたえ豊かなワインの景色を見せる!先ほどプティ・コルビーエルであるシプレ・ド・トワ赤が本家ル・コルビエールに肉薄すると書いたが、すいません…やはりワインのポテンシャルやフィネスは本家の方が断然格上…それだけ上品かつ優雅で奥行きの深いワインだ!

グルナッシュ、カリニャン、シラー各1/3。2020年はマセラシオンが終わったカリニャン「ラ・ソース」、グルナッシュ「デュ・ボワ・サン・ジョーム」、シラー「ラ・ピネード」のヴァン・ド・グートを1200L分均等にアッサンブラージュし木桶タンクで熟成している!2020年からVdFとしてリリース!アペラシオンを今年から申請しなかったので名乗れないためLe Corbièresのbをdに変え、言葉遊びのようにLe Cordières des Andes:アンデス山脈とコルビエールを掛けた!SO2無添加!ノンフィルター!

ミュールなどの黒い果実にシソの穏やかな香りが重なる。ワインはエレガントでストラクチャーがあり、きれいにこなれた艶やかな果実味に塩気のある凝縮したミネラル、キメの細かいタンニンが溶け込み余韻に連れてジワッとせり上がる!(インポーターさん資料から抜粋)


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