イル・マッキオーネ
畑を少し歩くだけで、アンモナイトなどの化石が多数に見つかる、穏やかなモンテプルチアーノの丘陵地帯のカッジョーレ地区に約4.5haの畑を所有する。そのうち2haは樹齢50~75年の古木である。アルト・アディジェ生まれのアブラム兄弟がこの土地でワイン造りを始めたのは2005年のこと。山育ちで家族の影響から2人は幼少時から親しんできた。食事や病気の時の治療にも出来る限り自然由来のものを、と育てられてきた彼らにとってワイン造りの際にブドウをバイオロジック栽培で管理することは当たり前の感覚だった。自然酵母で醗酵を行い、マセレーション期間はベースのヴィーノ・ノービレで30日前後、トップ・キュヴェのシレオ(Sileo)は60日以上に及ぶ長期マセレーションを貫徹。ワインにそなわる質実ながらも壮大・荘厳な余韻のドラマ性は圧巻の域にあり、現代には稀な超熟型タイプのワインのため、ボトル熟成にかける時間がゆたかな味わいの決め手となるはずだ。ベースのヴィーノ・ノービレのみは日本向けのみ、より早くワインが開くことを狙って、瓶詰前の亜硫酸添加はしないようお願いしている。
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ
品種:プルニョーロ・ジェンティーレ100%
植樹:1963年、1999年
位置:西~東向き
土壌:貝などの化石が見つかる、石灰質土壌。粘土と砂が入り混じる
セメントタンクで25~30日間マセレーション。木樽で30ヵ月間熟成。
2015VTからは、亜硫酸の添加量を日本向けには減らしている。樹齢の若い木の割合が多く、樽試飲の結果、早くから楽しめる味わいのものを選び瓶詰め。(インポーターさん資料から抜粋)