タウラージ ヴィーニャ・チンクエ・クエルチェ 2008 750ml/サルヴァトーレ・モレッティエーリ

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サルヴァトーレ・モレッティエーリ


タウラージは、南イタリアが産する、唯一のまことに偉大な赤いワインである。その原料となるアリアーニコ種のブドウは、もとはと言えばこの地方に植民市を建設した、古代ギリシア人が植えたものだった(アリアーニコとは、ギリシアを意味する「ヘレニコ」という言葉が、イタリア語風に変化したもの)。
このブドウはまことに素晴らしい品種で、南部の気候に非常に適しているが、とりわけタウラージ・アペラシオンの微気候とは、相性がよい。タウラージは、ワイン産地が大いに欲しがっているDOCG認定を受けた、南イタリア唯一のアペラシオンでもある。
アリアーニコは高酸で、ポリフェノールとエキス分に富み、赤紫色を帯びた赤の色合いはとても深みがある。いわば優等生的な品種であって、ナポリの北部/東部/南部など、カンパーニャ州のいたるところに植えられている。しかしアリアーニコが絶対的な偉大の域に達するのは、ナポリ西部のイルピーニア郡のみで、しかも上部の木々で保護される飛び地上になった、標高400-600mにあるタウラージの火山性土壌の地だけなのである。

モレッティエーリ家のワイナリーには、海抜550mの高地にある7haの畑を、モンテマラーノに持っている。タウラージのアペラシオンには、古来より最高とされるクリュがふたつあるが、モンテマラーノはそのひとつである。ここでブドウが完熟するのは11月の第一週で、このためワインに、力強い威厳と濃密な味わいが生まれでる。
当ワイナリーが初めてワインを瓶詰めしたのは、1988年のヴィンテッジであるが、創生途上にあったため、利益をすべて畑の植え替えに投じた。同じ理由から、1989、1990、1991年には、以後のヴィンテッジに備えて樽を購入するため、全量ブドウのまま売り払ってしまった。かくして、次に瓶詰めしたヴィンテッジは、1992年になったのである。
素晴らしく度量の大きい人物、サルヴァトーレ・モレッティエーリは、これまで私が味わったこともない、比類ないタウラージを造ってきた。その偉容のほどは、ピエモンテやトスカーナでもっとも偉大なワインにもひけを取らない。今では私たちは、一歩一歩ながらイタリア最高のワイナリー目指して、ともに仕事をしており、この目的のために、さらに7haの畑を入手したところである。

そもそもタウラージは軽佻浮薄なワインどころではないし、サルヴァトーレは「モダーンな味覚」になど、さらさら譲歩するつもりのない人物である。かくして、彼のタウラージの生まれたときの姿は、赤紫系の青い色合いも濃くて、容赦のない強烈さをそなえており、ワインの爆弾ともいうべき趣はこれまでに味わったいかなる若いワインとも、ほとんど比べものにならない。第一次アロマは常に控えめだが、第二、第三の香りを身につけるにつれ、複雑なブケをまとい始める。ヴィンテッジから6~7年目に入る頃から、この記念碑的なワインはその深遠な相を呈しはじめ、四半世紀からそれ以上のあいだ、さらに向上し続けるばかりである。

「イルピーニア アリアニコ」、「イルピーニア カンピ・タウラジーニ」、「タウラージ」、「タウラージ・リゼルヴァ」は、すべてアリアニコ100%からなり、同じ畑から生まれるものである。(ヴィーニャ チンクエ・クエルチェ)収穫の段階で、どのブドウがどのワインになるのかは決まっており、樹齢の高いブドウの実のみがタウラージになり、良年にはリゼルヴァも生産される。その後、残ったブドウの中から良いものをカンピ・タウラジーニの生産にあて、最後に残ったものがイルピーニア・アリアニコの生産にあてられる。


タウラージ ヴィーニャ・チンクエ・クエルチェ


アリアニコ。モレッティエーリが所有する単一畑チンクエ・クエンチェの区画から造られる高いポテンシャルを感じる赤。(インポーターさん資料から抜粋)

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