ヴィンビ
シチリア島南東部、キアラモンテ・グルフィ出身の二人が手がけるヴィンビは、隣接するヴィットーリアを含む地域を拠点に2022年に設立された。ロンドンの星付きレストランでヘッドソムリエを務めたビアージョと、トリノでITや飲食業界を経てワインに魅せられたヴィットーリオ、都市でのキャリアに区切りをつけ、シチリアへと戻る。偶然にも2018年にそれぞれがヴィットーリアのアイコニックなワイナリーの元でワインメーカーとして修業を始めたのだった。
ヴィットーリオの祖父の古いパルメントを修復し、0.5haの畑から始まったワイナリーは、2025年には5haのブドウ畑と3haのオリーブ園へと拡大。自然酵母による発酵、瓶詰め時のみの極少量の亜硫酸添加、控えめな抽出によって、繊細で柔らかな飲み心地を追求する。リジェネラティブ農業と有機栽培を通じて、土地の個性を静かに引き出すワイン造りを行っている。
テッレ・シチリアーネ・ロッソ ヴィアッジョ・アデスト
ネーロ・ダーヴォラ。植樹:2000年代 位置:標高20m、海から2km、北向き 土壌:粘土質、石灰質
半量は除梗、もう半量は全房のまま、グラスファイバータンクで約7日間のマセレーション、その間ピジャージュおよびルモンタージュは行わない。グラスファイバータンクで7ヵ月間熟成、無濾過・無清澄で瓶詰め。
ヴィンビより東に位置するパキーノ産の買いブドウで醸造したため、Viaggio ad Est(=東への旅)と名付けた。短い期間の軽やかな抽出。果実味は控えめでネーロ・ダーヴォラの還元的な品種特性があり、のびやかな、直線的な後味。(インポーターさん資料から抜粋)