旭洋酒
もともと旭洋酒は栽培農家の組合としてスタートしましたが、栽培農家の減少などで共同経営が難しくなり、2002年、現在のオーナーである鈴木夫妻が引き継ぐことになりました。
旭洋酒のワインたちは、優しくてホッとできる太陽のようなワインを造りたいという夫妻の思いから「ソレイユ(太陽)・ワイン」と名付けられています。
「私たちは力強さを追求することよりもブドウの魅力を引き出した、柔らかな温かみの感じられるワインを目指します。」
ルージュ クサカベンヌ
山梨市日下部地区産マスカット・ベイリーA主体 ライトボディ 生産本数940本
日本のワインぶどうの父と言われる川上善兵衛氏が明治期に交配したマスカット・ベイリーAは病気に強く、温暖化によって降雨量が増大している近年、その耐湿性と収穫安定性で他の品種に抜きんでています。日下部(クサカベ)地区のベテラン果樹農家 手島宏之氏がワイナリーのすぐ近くで栽培するベイリーAはとりわけ管理が行き届いており、健全なまま完熟する優等生です。この畑のブドウをボジョレ・ヌーボーで御馴染みのマセラシオン・カルボニック法で醸造し、フレンチオークで6か月熟成しました。生ブドウを感じさせるフレッシュさで渋みは殆どなく、赤ワインの渋みが苦手!という方にも、ベイリーAは軽すぎる!という方にも好評です。
2024年は8月下旬から雨が多く、外見では潰れなどはありませんでしたが、収穫時に粒がボロボロと落ちる「脱粒」が散見されました。病気が多発していた他の品種の収穫を優先し、全く健全だと思い込んでいたこちらを後回しにしたことが原因で、糖度も10日以上前のクラシック赤の収穫時から変わっていませんでした。9日間のマセラシオンカルボニックと3日間の醸しを終えて圧搾してみると、喉に刺さるような「揮発酸」の刺激が普段より高いことに気づきました。樽熟成を経ての瓶詰め前、瓶詰数か月後と何回か確認してきましたが、リリースを前にした今みるとかなり落ち着き、クサカベンヌとしての特性が前面にでておりホッと胸を撫で下ろしました。
バルサミコを加えて煮詰めたイチジクやザクロ、アニスやシナモンなどの華やかで複雑性のある香。渋みは少なく、ふくよかなベリーの果実味にのって少しの揮発酸が喉に触れる。アフターにはドライフルーツの詰まった焼き菓子の風味が残ります。香のボリュームや味わいの奥行、複雑性の点でこれまでにない仕上がりで、特に肉汁との相性がよいビストロ的赤になっています。
ソーセージやスペアリブ、トリッパ等の豆煮込み、野菜のグリル、ボロネーゼやラザニア、ドライフルーツの入ったパンや焼き菓子と。
飲用適温15℃前後。無濾過・生詰のため滓が沈殿します。(ワイナリーさん資料から抜粋)


