旭洋酒
もともと旭洋酒は栽培農家の組合としてスタートしましたが、栽培農家の減少などで共同経営が難しくなり、2002年、現在のオーナーである鈴木夫妻が引き継ぐことになりました。
旭洋酒のワインたちは、優しくてホッとできる太陽のようなワインを造りたいという夫妻の思いから「ソレイユ(太陽)・ワイン」と名付けられています。
「私たちは力強さを追求することよりもブドウの魅力を引き出した、柔らかな温かみの感じられるワインを目指します。」
それいゆピノ・ノワール2023年のきろく
山梨市岩手(いわで)地区自社畑産ピノ・ノワール100%
生産本数942本
標高約450mの粘土質斜面にて棚式短梢剪定、不耕起草生栽培で樹齢は古い樹で23年になります。元々適地とは言えないこの地での栽培ですが、灰色カビ病対策のために花カス落としを励行、通気性素材の雨除け傘をかけて房の温度を出来るだけ低く保つなど、他品種よりも念入りな対策を講じてきました。収穫はブルゴーニュ系とスイス系の2系統につき、それぞれ樹ごと房ごとに熟度チェック、着色の悪い樹はロゼ用に分別し、赤ワイン用も二回に分けて収穫しています。
2023年は久しぶりの高温乾燥の良年で、いつも苦労している潰れも少なく過去一早いお盆明け早々の収穫となりました。着色も例年よりよくロゼ用に回すレベルが少なかったため久しぶりに3樽分の収穫量を確保する事ができました。
醸造では全除梗後コールドマセレーションを行い、野生酵母により醗酵(野生酵母による醗酵は全ワイン中このワインのみ)。アルコール醗酵後は自然誘発によるマロラクティック醗酵が完遂し、その後9か月間フレンチオーク樽で熟成(新樽不使用)。春に一度滓引きし、夏にノンフィルターで瓶詰しました。
透明感のあるガーネットの色合い。焼いた石や獣の毛などの還元的香から、徐々にクランベリーやフランボワーズが開き、タイムや紅茶などのニュアンスと共に立ち上ってきます。酸味は穏やかで、サンザシなど赤紫系の果実味がしっとりとしたタンニンにのって継続。クルミや栗など樽香もふんわり戻って合流し、アフターにはドライアプリコット様の余韻が残ります。
細く長くつづく旨味があり、ブイヨンの他、和の出汁との相性も◎。鶏肉と根菜の煮物、鴨鍋、そばがき、篠田巻など。大きめのグラスで鴨焼きや熟成鮨などとも。例年より味わいに厚みがありますが、複雑な要素が溶け合ったワインなので濃い味は避けた方がベターです。
飲用適温15℃前後。無濾過生詰のため滓や酒石が沈殿します。(ワイナリーさん資料から抜粋)


