シャトー・カロン・セギュール 2015 750ml

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シャトー・カロン・セギュール


サン=テステフ村の格付3級シャトー、カロン・セギュールです。

サン=テステフのコミューンの最北区域にある砂礫と鉄分の多い石灰岩が底土のカロン=セギュールは、格付けシャトーとしては最北端に位置する。近隣のモンローズと同様にオーナーはシャトーに住み込んでいる。無意味なことは許せず、くだらない者は相手にしないカプベルン=ガスクトン夫人がその人である。カロン=セギュールの白いシャトーは、よく目立つ。2つの塔には珍しい丸屋根がついており、シャトーの周囲には石壁がめぐらされている。この「クロ」は、ブルゴーニュではよく見られるが、ボルドーでは珍しい。

カロン=セギュールの歴史はローマ時代にさかのぼる。この頃、サン=テステフのコミューンは「カロネス」として知られていた。ワインを生産するシャトーとしての名声は、18世紀、セギュール侯爵が発したと言われる有名な言葉によってますます高まったことは間違いない。彼は「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり」と言って友人を驚かせたのである。カロンに対する彼の思い入れは、カロンのラベルにあるハートの中に今も生き続けている(バレンタインデーのプレゼントにうってつけのラベルだ)。

20世紀の大半において、カロン=セギュールは万事うまく行っていたし、どこから見れも一級シャトーに匹敵するほどの心動かされるワインを生産することも多かった。1929年、1928年、1926年には格別の成果を上げたし、陰鬱な1930年代にあっても、1934年は上等だった。1940年代後半から1950年代初めにかけてのボルドーで、カロン=セギュールが1953年、1949年、1948年、1947年、1945年に享受したとても魅力的な成功に匹敵する成果を上げたシャトーはほとんどない。もっとも、1954年以降、カロン=セギュールが本当に深遠なワインをつくったのは1982年のことである。その間も悪くはなかったのだが、1960年代、1970年代は最高の年のものでさえ、かすかに酸化しており、果実味がくたびれていた。時には、カビ臭い古樽の風味があったり、渋いタンニンが多すぎたりするものもあった。ボルドーの消息通の間では、セラー内でのワインの育て方、いわゆるエルヴァージュが原因ではないかと考えられていた。また、瓶詰めが遅すぎたとか、澱引きや古い樽の清掃が、投げやりとは言わないまでも、丁寧でないことが多かったのだろうとも考えられていた。

1982年以降、カロン=セギュールは本来の姿を取り戻し、1990年、1989年、1988年には上等なワインを、2000年、1996年、1995年にはけたはずれのワインをつくり出した。この歴史ある偉大なシャトーは1970年代にその方向性を見失ったかに見れたが、今では力強く立ち直り、そのワインは、スタイルこそ大きく異なるが、コス・デストゥルネルやモンローズに迫るほどのものになっている。ガスクトン夫人なら(存命中であれば、彼女の夫君も)こう言うだろう。サン=テステフのすべてのシャトーのうち、カロン=セギュールが最も忠実に、伝統的なスタイルの、長命な、成長し花開くまで時間のかかるワインをつくり続けていると。この点では異論はない。伝統を重んじる人々には名高い1855年の格付けでは(地理的な意味合いで)最後に名があげられた、この立地のよい歴史的に重要なシャトーの近年の作品を検討してみるようおすすめする。(『ボルドー第4版』から抜粋)


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