シャトー・ルネッサンス 2020 750ml/ジェラール・デスクランブ

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ジェラール・デスクランブ


ボルドーはサンテミリオン村から南に6kmほど南下した、ドルドーニュ川沿いに、ジェラール・デスクランブのシャトーがある。彼のシャトーは、かつてサンテミリオンのワインを船で輸出する際の重要な拠点地を担っており、19 世紀当時の出航所の写真が今でも残っている。彼はドメーヌに隣接するACボルドーの畑7.5ha を所有している。(以前は5kmほど北上した場所にACサンテミリオンの畑5.6haも所有していた)気候は温暖な海洋性気候だが、畑はドルドーニュ川に近接していることで、冬でも比較的気温は穏やかで霜の被害は少なく、夏の乾燥に強い。

現在のオーナーであるジェラールの父ジャン=アルマンは、1954年からビオ農法を提唱し続け人で、当時農薬等を使った近代農法が隆盛を極めていたボルドーの中では異色の存在だった。2代目となるジェラールは父が亡くなった1975年、弟と一緒にワイナリーを引継ぐことになる。その当時はジェラールが畑とコマーシャル担当で、弟が醸造を担当していた。1995年に弟が亡くなって以降は、彼が醸造も全て管理することとなる。父が亡くなる以前、ジェラールは肥料を製造する会社で働いていた。当時は、バイオテクノロジーの進歩により、年々低コストで効率高の化学肥料が開発され、結果がすぐに反映される肥料がよく売れていたそうだ。その一方で「バイオテクノロジーによる農業とは何か?」という葛藤がいつもつきまとい、逆説的だが、彼が化学肥料を売れば売るほど益々、彼の父が行うビオロジックに傾倒していったそうだ。肥料の会社を辞めて以降は完全ビオスタイルにこだわり続ける。

現在、シャトーはオーナーのジェラールと3人のスタッフで管理している(季節労働者数人が常時手伝いに入る)。彼は7.5haのACボルドー( 65%メルロー、 35%カベルネフラン、カベルネソービニヨン)と5.6haの畑を所有している。ジェラールはビオのビニョロンと同時に、遊び心たっぷりなアジテータでもあり、彼の煽動ぶりはボトルのエチケットによってお茶目に表現される。 WolinskiやCarali 、Pichon 、Willemなど他22名の著名なイラストレーターが、彼のワインを愛する友人たちで、彼のために無償でエチケットのデッサンを引き受けているところも注目に値する。


シャトー・ルネッサンス


2020 年は、息子のオリヴィエに代わりシャトー・オーゾンヌの現栽培責任者兼デスクランブの共同オーナーであるローラン・ヴァレットが仕込んでいる。2020 年は、ブドウが早熟かつ日照りにより例年よりも力強いタイプのワインが出来上がった。収穫したブドウは黒々とアントシアニンを多く含んでいたので、タンニンの抽出を控えるためにマセラシオンの期間は 4 週間と前年よりも 1 週間早く切り上げた。ワインはアルコール度数 14.5%の芳醇なコクとしなやかな果実味を兼ね備えた飲みごたえのある味わいに仕上がっている!加えて、塩気のあるミネラル、余韻をジワっと引き締めるキメの細かいタンニンが長熟に耐え得るポテンシャルを予感させる!スタイル的にはフルボディで、今飲むのであれば赤肉のがっつりステーキもしくは内臓料理と!そうでなければあと 5年くらい瓶熟させて、タンニンのこなれた景色も見てみたい…とてもコストパフォーマンスの高いワインだ!

メルロー80%、カベルネソーヴィニヨン20%。収穫日はメルローが9月16日、カベルネソーヴィニヨンが9月23日と例年よりも2~3週間早い!収量は45hL/ha。2020年は共同オーナーでCh.オーゾンヌの栽培責任者であるローラン・ヴァレットが仕込んだファーストヴィンテージ!SO2は瓶詰め時に20 mg/L添加。ノンフィルター!

色合いは黒味がかった深い赤。カシス、スミレ、黒豆、ヨードの香り。ワインはしっとりとしなやかでコクのある果実味に染み入るような酸があり、塩気のあるミネラル、ほんのりビターで収斂味の効いたタンニンが余韻を優しく引き締める!(インポーターさん資料から抜粋)


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